TANNOY SRM15 (1)
- 2021/03/31
- 01:12
ネット上にあまりないSRM15のこと。我が家のスピーカーの話である。
s.jpg)
1933年にイギリスで誕生し,創業者が高齢となったことで1974年にアメリカに身売りする。しかし,4年後の1978年,新経営陣によってイギリスに復活する。
1947年,「デュアルコンセントリック」と銘打ったメカニカル2ウェイユニット「モニター・ブラック15(38cm)」を開発,モノラル用の大型スピーカーシステム,「オートグラフ」を発売する。
その後,1953~55年に「モニター・シルバー」,1958年に「モニター・レッド」,1967年に「モニター・ゴールド」が開発される。1974年になると,ウレタンエッジを採用した「HPD」が登場する。「HDP」には重いコーン紙と,それを補強するリブがコーン背面に取り付けられている。ウレタンエッジは当時の新素材でもあり,流行した。また重いコーン紙を使うようになったのは,アンプが真空管から石に変わり,ダンピングファクターが桁違いに大きくなり,また出力も100Wを越えるものが容易に得られるようになり,スピーカー効率をあまり気にする必要がなくなったからだと想像している。
その後も時代に則したユニットが開発され現在に至るが,主力となるユニットは,やはり「デュアルコンセントリック」方式である。
ユニットに使われる磁石には,アルニコとフェライトがあり,好き者にはアルニコ信奉者が多い。なんの信者であっても,信者には理屈は通じない。鰯の頭も信心から。好きなものは好きなんだろうから,特に他人がどうこう言うことではない。ただ,アルニコは減磁が著しいので,10年ペースで再着磁の必要があるという。そのようにメンテナンスされている装置を聴いて入信し,信者を続けているのかは,私には知りようはないし,知ろうとも思わない。どこかで聞きかじった,「アルニコは音が良い」という言葉を信じてしまう,世の中そういうものである。
それにつけても,おやつはカール♫,ヴォイスコイルを駆動するマグネットの磁束密度の違いで音は変わるが,マグネットの種類で音が違うとは,驚き桃の木である。主よ,迷える子羊たちを救い給え...
s.jpg)
1933年にイギリスで誕生し,創業者が高齢となったことで1974年にアメリカに身売りする。しかし,4年後の1978年,新経営陣によってイギリスに復活する。
1947年,「デュアルコンセントリック」と銘打ったメカニカル2ウェイユニット「モニター・ブラック15(38cm)」を開発,モノラル用の大型スピーカーシステム,「オートグラフ」を発売する。
その後,1953~55年に「モニター・シルバー」,1958年に「モニター・レッド」,1967年に「モニター・ゴールド」が開発される。1974年になると,ウレタンエッジを採用した「HPD」が登場する。「HDP」には重いコーン紙と,それを補強するリブがコーン背面に取り付けられている。ウレタンエッジは当時の新素材でもあり,流行した。また重いコーン紙を使うようになったのは,アンプが真空管から石に変わり,ダンピングファクターが桁違いに大きくなり,また出力も100Wを越えるものが容易に得られるようになり,スピーカー効率をあまり気にする必要がなくなったからだと想像している。
その後も時代に則したユニットが開発され現在に至るが,主力となるユニットは,やはり「デュアルコンセントリック」方式である。
ユニットに使われる磁石には,アルニコとフェライトがあり,好き者にはアルニコ信奉者が多い。なんの信者であっても,信者には理屈は通じない。鰯の頭も信心から。好きなものは好きなんだろうから,特に他人がどうこう言うことではない。ただ,アルニコは減磁が著しいので,10年ペースで再着磁の必要があるという。そのようにメンテナンスされている装置を聴いて入信し,信者を続けているのかは,私には知りようはないし,知ろうとも思わない。どこかで聞きかじった,「アルニコは音が良い」という言葉を信じてしまう,世の中そういうものである。
それにつけても,おやつはカール♫,ヴォイスコイルを駆動するマグネットの磁束密度の違いで音は変わるが,マグネットの種類で音が違うとは,驚き桃の木である。主よ,迷える子羊たちを救い給え...