抵抗器・配線材・その他
- 2021/05/23
- 20:33
抵抗器という部品
回路図中のギザギザの記号が抵抗器である。役目としては,その名の通り,電気の流れに抵抗を与え,電流や電圧を下げたり,設計した割合で分配したりするのに使われる。
これも素材によって,数種類があり,超高圧でなければ耐圧は考える必要はないが,ワット数というのがある。つまり,電圧と電流の積である。それに従ってワット数を決定する。ワット数が大きくなるに従って,一般的には部品は長く太くなる。この部品は,ワット数に問題がなければ,半永久的に持つ。
ちなみに,可変抵抗器というものもあって,例えば,アナログ式の音量ボリュウムなどに使われているつまみをクルクル回す部品だ。また,基板上にはんだ付けされる小さな可変抵抗器は,半固定抵抗とも呼ばれる。これは回路の調整時以外に動かすことはない。
配線材
配線材とは導線であるが,具体的には銅線が一般的である。鰯の頭で,銀線が使われることもあるが,当然高額になる。銅線も一般的な銅合金の場合と,オーディオ用と称したOFC(無酸素銅線)と呼ばれるものもあり,このアンプにもOFCを使っている。価格は一般的な銅線と大差ない。このアンプのOFCは古いものなので,純度99.99%と低いが,現在では,99.9999%というものもよく使われるようだ。はっきり言って,音に違いはない。やっぱり鰯の頭である。
導線は裸では使えないので,絶縁のために被覆がされているが,昔は綿を巻いたものなどもあったが,現在一般的なものはビニール被覆でハンダ付けのときの熱に弱い。ちょっと高いが,シリコンで被覆されたものがあり,それはハンダコテの熱で溶けることはない。また,通常は細い撚り線を使うが,単線を使う場合もあり,特に,アースラインなどは,やや太めの裸の錫メッキ銅線を使うことが多い。
ソケット
真空管は,ソケットを介して回路に取り付けられる。ソケットは樹脂製のものとセラミックのものとがあり,耐圧性能で言えば,セラミック(碍子のようなもの)の方が良いが,樹脂で問題がある訳でもなく,樹脂のほうが安い。足を差し込む部分も,錫メッキと金メッキがあり,値段が幾らか違う。信号用のRCA端子やスピーカー端子も同様で,金メッキでもさほど高くなので,ここは鰯の頭になる。ちなみに,金メッキは電気抵抗が少ないということもあるが,それ以上に金は酸化しないので,接触不良が起きにくいというメリットがあるが,安い金メッキ端子は錆びるw しっかりした国産の錫メッキの方が丈夫である。
真空管アンプ作りで一番厄介な作業は,実はシャーシーへの穴あけ作業である。今は鉄シャーシを使うことは殆どなく,アルミが主流だが,それでも厚さ1.5mm~3.0mmの厚さに孔を開けるのは楽ではない。真空管やケミコンの丸孔は,シャーシーパンチという道具があるのでまだ楽だが,四角い孔を切り抜くのは電動工具がなければ大事だ。
また,ノイズ(特にハム)の乗り方は,部品配置に左右されることが多いので,その配慮も必要である。配線の取り回しもある程度ノイズに配慮した方がよい。当然ながら,作業しやすいように軽い部品から取り付け,場合によっては,トランスを載せる前に,可能な配線をすませておくほうが,配線が楽である。
部品の足と導線の接続にはハンダ溶接を行う。ハンダにも銀入りやら鉛レスやらあるが,適当でよい。ただ,中心部にヤニが入ったものが使いやすい。ハンダの直径自体も太めと細めなど数種があって,真空管用は太めで良いが,トランジスタやICの場合には細めがよい。ハンダコテも同じで,先が細く,ワット数が小さいもの(10~20w)はICなど向きで,真空管アンプなどは部品が大きいので,ある程度熱量のあるもの(30~50w以上)が必要になる。
ぅン?これってアンプ自作講座だっけ?? 叢
回路図中のギザギザの記号が抵抗器である。役目としては,その名の通り,電気の流れに抵抗を与え,電流や電圧を下げたり,設計した割合で分配したりするのに使われる。
これも素材によって,数種類があり,超高圧でなければ耐圧は考える必要はないが,ワット数というのがある。つまり,電圧と電流の積である。それに従ってワット数を決定する。ワット数が大きくなるに従って,一般的には部品は長く太くなる。この部品は,ワット数に問題がなければ,半永久的に持つ。
ちなみに,可変抵抗器というものもあって,例えば,アナログ式の音量ボリュウムなどに使われているつまみをクルクル回す部品だ。また,基板上にはんだ付けされる小さな可変抵抗器は,半固定抵抗とも呼ばれる。これは回路の調整時以外に動かすことはない。
配線材
配線材とは導線であるが,具体的には銅線が一般的である。鰯の頭で,銀線が使われることもあるが,当然高額になる。銅線も一般的な銅合金の場合と,オーディオ用と称したOFC(無酸素銅線)と呼ばれるものもあり,このアンプにもOFCを使っている。価格は一般的な銅線と大差ない。このアンプのOFCは古いものなので,純度99.99%と低いが,現在では,99.9999%というものもよく使われるようだ。はっきり言って,音に違いはない。やっぱり鰯の頭である。
導線は裸では使えないので,絶縁のために被覆がされているが,昔は綿を巻いたものなどもあったが,現在一般的なものはビニール被覆でハンダ付けのときの熱に弱い。ちょっと高いが,シリコンで被覆されたものがあり,それはハンダコテの熱で溶けることはない。また,通常は細い撚り線を使うが,単線を使う場合もあり,特に,アースラインなどは,やや太めの裸の錫メッキ銅線を使うことが多い。
ソケット
真空管は,ソケットを介して回路に取り付けられる。ソケットは樹脂製のものとセラミックのものとがあり,耐圧性能で言えば,セラミック(碍子のようなもの)の方が良いが,樹脂で問題がある訳でもなく,樹脂のほうが安い。足を差し込む部分も,錫メッキと金メッキがあり,値段が幾らか違う。信号用のRCA端子やスピーカー端子も同様で,金メッキでもさほど高くなので,ここは鰯の頭になる。ちなみに,金メッキは電気抵抗が少ないということもあるが,それ以上に金は酸化しないので,接触不良が起きにくいというメリットがあるが,安い金メッキ端子は錆びるw しっかりした国産の錫メッキの方が丈夫である。
真空管アンプ作りで一番厄介な作業は,実はシャーシーへの穴あけ作業である。今は鉄シャーシを使うことは殆どなく,アルミが主流だが,それでも厚さ1.5mm~3.0mmの厚さに孔を開けるのは楽ではない。真空管やケミコンの丸孔は,シャーシーパンチという道具があるのでまだ楽だが,四角い孔を切り抜くのは電動工具がなければ大事だ。
また,ノイズ(特にハム)の乗り方は,部品配置に左右されることが多いので,その配慮も必要である。配線の取り回しもある程度ノイズに配慮した方がよい。当然ながら,作業しやすいように軽い部品から取り付け,場合によっては,トランスを載せる前に,可能な配線をすませておくほうが,配線が楽である。
部品の足と導線の接続にはハンダ溶接を行う。ハンダにも銀入りやら鉛レスやらあるが,適当でよい。ただ,中心部にヤニが入ったものが使いやすい。ハンダの直径自体も太めと細めなど数種があって,真空管用は太めで良いが,トランジスタやICの場合には細めがよい。ハンダコテも同じで,先が細く,ワット数が小さいもの(10~20w)はICなど向きで,真空管アンプなどは部品が大きいので,ある程度熱量のあるもの(30~50w以上)が必要になる。
ぅン?これってアンプ自作講座だっけ?? 叢