パワーアンプ復帰
- 2021/06/16
- 21:39
例のイントラドライブの2A3シングルパワーアンプを引っ張り出して来た。腰に来た。シャーシーはアルミなのでサビはないが,鉄製のボンネットと底板の一部にサビが出ている。音には関係ないだろう。底板を開けてみたが,目視出来る劣化はない。球やシャーシーの表面を丹念に清掃した。
デノンのDACに直結し,PCのUSB出力で再生してみた。いやぁ,抜けがいい。音質を上げるには,途中の機器や機器の部品を減らすに限る。が,このアンプには左右のバランスを取るために左右独立の入力調整ボリームを付けてあるが,使いづらいので,デノンのレシーバーのプリアンプ出力を利用してみた。DAC出力をプリアンプのライン入力につなぎ,プリアウトを球アンプに繋ぐ。これで音量をリモコンで調整出来る。
プラシーボなのか,気の所為か,やや抜けが悪くなった気がする。よく言えばおとなしくなったが,生々しさが欠落している。DACに出力調整ボリームがあればいいのだが,これは,球アンプの入力ボリュームを左右連動に変更するしかないか。
球の音は優しく温かいなどというキャッチコピーが横行しているが,まともな直熱3極管の裸アンプはビシッとした音なのである。ほんわかとした音など出してくれない。生々しい強烈な音を出してくれる。
更にイントラのせいなのだろうか,低域の締りと量感が半端ない。デジタルアンプのデノンレシーバーより遥かにダイナミックレンジも劣るはずの2A3の方が音域が広く感じられるのもプラシーボなのだろうか。
有賀誠門と東京芸大卒業生たちの打楽器アンサンブルという1981年録音の「Digital Percussion」というCDがある。当時の録音技術の限界に挑戦するという趣旨のレコーディングだ。恐らくは,これほどのダイナミックレンジを持つ録音(CD)は現在に至るまで存在しないと思う。
PCMテープレコーダでのダイレクトデジタル録音で,その臨場感と言ったら目の前で打楽器を打っている音そのものだ。非常に小さなトライアングルの音から,限界で叩くティンパニーや大太鼓まで,フォルテシモで音割れなく,ピアニシモでもノイズが聞き取れない驚異的なダイナミックレンジを持つ録音である。昨今流行りのハイレゾのような付け焼き刃の音の良さではない。
一応組曲となっているが,音楽として鑑賞するものではなく,テスト音源として存在価値が高い。興味がある人は,機会があれば試されるがよい。

デノンのDACに直結し,PCのUSB出力で再生してみた。いやぁ,抜けがいい。音質を上げるには,途中の機器や機器の部品を減らすに限る。が,このアンプには左右のバランスを取るために左右独立の入力調整ボリームを付けてあるが,使いづらいので,デノンのレシーバーのプリアンプ出力を利用してみた。DAC出力をプリアンプのライン入力につなぎ,プリアウトを球アンプに繋ぐ。これで音量をリモコンで調整出来る。
プラシーボなのか,気の所為か,やや抜けが悪くなった気がする。よく言えばおとなしくなったが,生々しさが欠落している。DACに出力調整ボリームがあればいいのだが,これは,球アンプの入力ボリュームを左右連動に変更するしかないか。
球の音は優しく温かいなどというキャッチコピーが横行しているが,まともな直熱3極管の裸アンプはビシッとした音なのである。ほんわかとした音など出してくれない。生々しい強烈な音を出してくれる。
更にイントラのせいなのだろうか,低域の締りと量感が半端ない。デジタルアンプのデノンレシーバーより遥かにダイナミックレンジも劣るはずの2A3の方が音域が広く感じられるのもプラシーボなのだろうか。
有賀誠門と東京芸大卒業生たちの打楽器アンサンブルという1981年録音の「Digital Percussion」というCDがある。当時の録音技術の限界に挑戦するという趣旨のレコーディングだ。恐らくは,これほどのダイナミックレンジを持つ録音(CD)は現在に至るまで存在しないと思う。
PCMテープレコーダでのダイレクトデジタル録音で,その臨場感と言ったら目の前で打楽器を打っている音そのものだ。非常に小さなトライアングルの音から,限界で叩くティンパニーや大太鼓まで,フォルテシモで音割れなく,ピアニシモでもノイズが聞き取れない驚異的なダイナミックレンジを持つ録音である。昨今流行りのハイレゾのような付け焼き刃の音の良さではない。
一応組曲となっているが,音楽として鑑賞するものではなく,テスト音源として存在価値が高い。興味がある人は,機会があれば試されるがよい。
