クソ暑い中,ハンダゴテを振り回して改造完了。火傷せんでえかったわぁ~。
- 2021/07/22
- 17:09
パーツが届いてから暫く放置してあったアンプの改造が終わった。丸々1日半掛かったぞ。
既に使うことがなくなっていたRIAAアンプ(マッキントッシュ型)から入力ボリュームを取り出した。前に書いたようにアナログLPレコードを再生する場合には,デノンのデジタルアンプを使う。MC/MMの両方の出力に対応したRIAAアンプが搭載されているので非常に便利。
さて,下はRIAAアンプの解体の様子。入力ボリームを取り出す。これまでは,メインアンプのバランス調整用に左右独立で50kΩのボリュームを取り付けてあったが,こちらは2連の100KΩ(Aカーブ)だ。音量調整用には抵抗値の変化が非直線的なAカーブが使い良い。

アッテネータの部品と回路図。ロータリースイッチ1個と固定抵抗器(1/4W)24本で左右チャンネル分が出来ている。抵抗は金属皮膜の一応オーディオ用と表示されていた支那製。1本30円也。ロータリースイッチは500円位。

T型アッテネータを「-20db」・「-22db」・「-26db」の3段可変式にしてみた。結果的にもうちょっと差を大きくするか,「-22db」・「-26db」・「-30db」位の方が良かったかも知れない。固定値でも良いのだが,ユーチューブなどでは,音源によって音量が大きく異ることが多いので,やはり可変式の方が良いかもしれない。もちろん,ボリュームも併用する。

アッテネータの部品。制作の様子は撮り忘れた。写真はメインアンプに組み込んだところ。床の部分のグチャグチャっとした配線部が前段と励振段。

アンプ全体。以前のRIAAアンプ用の安定化電源部をこの機に撤去することにした。真ん中より左はアンプ部。右下半分は電源部で,中央上側は安定化回路。安定化回路は3本の真空管で構成している。中段一番右に配線の下に見える白いソケットベースは,整流管(5Z3)で,これはそのまま使う。

シャーシ内部には,取り外して右下に写っている2個のトランスを組み込んであった。これは安定化電源部に使った真空管のヒーター(6.3V)用のトランス(大)と,RIAAアンプ用のヒーター(6.3V)用トランス(小)だ。メインのトランスだけではヒーター電流が賄えず,組み込んであった。この2個を撤去して内部はスカスカになって若干軽くなった。安定化電源部の内部配線も撤去した。
ただ,内部と違って,真空管を外してしまうと穴ぼこが開いてしまうので,ダミーとしてこれまで刺さっていた球をそのまま挿すことにした。実は,真空管はヒーター熱で火傷するくらい熱くなるが,外からは灯っているのが殆ど見えないものが多い。これは,ヒーターの外側に電極が被せられているせいだ。
また,この定電圧回路には,定電圧放電管というものを使っていた。型番は「0A3(同等品=VR75)」で,こちらはネオン管のようにオレンジ色に明るく光る。なかなか気に入っていたので,そのまま光らせることにした。スペアの0A3とVR75あったので,これまで使っていた0A3と,空いたソケットが同じ規格だったので,定電圧放電管のVR75(形状が異る)との2本を灯すことにした。
この管の電源はAC100Vで,電極は2・5ピンを使う。5番側に直列にコンデンサーを噛ました。撤去したフィルムコンデンサー0.33μF/250Vを2個を並列にして0A3に,手持ちのジャンクパーツの0.47μF/630VをVR75に接続した。容量が大きくなると流れる電流量が増える。
元々電極の足が折れそうになっていた100Vのネオンパイロットランプの足が遂に折れた。ブラケットタイプの手持ちはないので,これもRIAAアンプから移植した。最近は100Vタイプのパイロットランプは主流ではない。こちらはLEDだったので,6Vで点灯するように抵抗を入れた。色は同じグリーンだ。0A3達が明るく光るので,パイロットランプはなくてもいいんだが,これも撤去するとシャーシの孔が残るので移植しておいた。元のブラケット径が太く,孔が大きいので,移植するものはスコスコ。ワッシャーを表側に噛ましてなんとか取り付けた。
このようにアッテネータの部品だけは新品だが,再利用パーツの寄せ集めでなんとか完成した。一部の配線ケーブルに手持ちを使ったが,購入してからもう20年になるので,芯線の表面が酸化しており,あまり良い状態ではなかったが,改めて買うのも大変なので,なんとかした。必殺支那のおばちゃん流はんだ付け。
完成した外観が下の写真。3本がダミー真空管。

置き場所に移動。真下にあるのはデノンのデジタルアンプ(レシーバ),その上の黒い小さいのはデノンのDAC,右側は最近めっきり使ってないデンオンのアナログプレーヤーDP3000。

暗い中で通電した様子。周りの大きな真空管のヒーターは殆ど見えない。一方の定電圧放電管は,希ガスが入っているのでよく光るが,ヒーターではないので,殆ど熱は発生しない。
最近では,青く光るガスを真空管に入れて発光も楽しめるようにしたものも販売されている。これはその類ではなく元々の仕様。なんでも放射性物質が入っているようだが,ガラスチューブ外には飛び出ないα線のみらしい。

久々に350Vの電撃を食らった。直撃じゃなかったので火傷や水ぶくれにはならなかったが,両肩が痺れた。今回,定電圧回路を外した関係で,B電圧が変わった。トランスのタップは280Vと320Vしかなく,1次側は100Vしかないので微調整が出来ない。320Vのタップでは2A3のプレート電圧が340V程度まで上がってしまうので,280Vタップを使ったが,305V程度とちょっと低め。まぁ球の寿命の為にはいいが,若干のパワーダウンはあるのだろう。ちょっと気になるのは励振段の方が20Vほど下がってしまった点だ。電圧降下用の抵抗を減らせばいいのだが,パーツの入手が面倒なので放置する。学生時代ならすぐにアキバに買いに走るところだが。
今はもう計測器類はテスターしかないので不明だが,歪率が悪化しているかも知れない。とりあえず,聴感上は問題ないようだ。ただ,電圧が下がったことで大き過ぎた利得も若干下がったようで,アッテネータと相まって使いやすくなった。
既に使うことがなくなっていたRIAAアンプ(マッキントッシュ型)から入力ボリュームを取り出した。前に書いたようにアナログLPレコードを再生する場合には,デノンのデジタルアンプを使う。MC/MMの両方の出力に対応したRIAAアンプが搭載されているので非常に便利。
さて,下はRIAAアンプの解体の様子。入力ボリームを取り出す。これまでは,メインアンプのバランス調整用に左右独立で50kΩのボリュームを取り付けてあったが,こちらは2連の100KΩ(Aカーブ)だ。音量調整用には抵抗値の変化が非直線的なAカーブが使い良い。

アッテネータの部品と回路図。ロータリースイッチ1個と固定抵抗器(1/4W)24本で左右チャンネル分が出来ている。抵抗は金属皮膜の一応オーディオ用と表示されていた支那製。1本30円也。ロータリースイッチは500円位。

T型アッテネータを「-20db」・「-22db」・「-26db」の3段可変式にしてみた。結果的にもうちょっと差を大きくするか,「-22db」・「-26db」・「-30db」位の方が良かったかも知れない。固定値でも良いのだが,ユーチューブなどでは,音源によって音量が大きく異ることが多いので,やはり可変式の方が良いかもしれない。もちろん,ボリュームも併用する。

アッテネータの部品。制作の様子は撮り忘れた。写真はメインアンプに組み込んだところ。床の部分のグチャグチャっとした配線部が前段と励振段。

アンプ全体。以前のRIAAアンプ用の安定化電源部をこの機に撤去することにした。真ん中より左はアンプ部。右下半分は電源部で,中央上側は安定化回路。安定化回路は3本の真空管で構成している。中段一番右に配線の下に見える白いソケットベースは,整流管(5Z3)で,これはそのまま使う。

シャーシ内部には,取り外して右下に写っている2個のトランスを組み込んであった。これは安定化電源部に使った真空管のヒーター(6.3V)用のトランス(大)と,RIAAアンプ用のヒーター(6.3V)用トランス(小)だ。メインのトランスだけではヒーター電流が賄えず,組み込んであった。この2個を撤去して内部はスカスカになって若干軽くなった。安定化電源部の内部配線も撤去した。
ただ,内部と違って,真空管を外してしまうと穴ぼこが開いてしまうので,ダミーとしてこれまで刺さっていた球をそのまま挿すことにした。実は,真空管はヒーター熱で火傷するくらい熱くなるが,外からは灯っているのが殆ど見えないものが多い。これは,ヒーターの外側に電極が被せられているせいだ。
また,この定電圧回路には,定電圧放電管というものを使っていた。型番は「0A3(同等品=VR75)」で,こちらはネオン管のようにオレンジ色に明るく光る。なかなか気に入っていたので,そのまま光らせることにした。スペアの0A3とVR75あったので,これまで使っていた0A3と,空いたソケットが同じ規格だったので,定電圧放電管のVR75(形状が異る)との2本を灯すことにした。
この管の電源はAC100Vで,電極は2・5ピンを使う。5番側に直列にコンデンサーを噛ました。撤去したフィルムコンデンサー0.33μF/250Vを2個を並列にして0A3に,手持ちのジャンクパーツの0.47μF/630VをVR75に接続した。容量が大きくなると流れる電流量が増える。
元々電極の足が折れそうになっていた100Vのネオンパイロットランプの足が遂に折れた。ブラケットタイプの手持ちはないので,これもRIAAアンプから移植した。最近は100Vタイプのパイロットランプは主流ではない。こちらはLEDだったので,6Vで点灯するように抵抗を入れた。色は同じグリーンだ。0A3達が明るく光るので,パイロットランプはなくてもいいんだが,これも撤去するとシャーシの孔が残るので移植しておいた。元のブラケット径が太く,孔が大きいので,移植するものはスコスコ。ワッシャーを表側に噛ましてなんとか取り付けた。
このようにアッテネータの部品だけは新品だが,再利用パーツの寄せ集めでなんとか完成した。一部の配線ケーブルに手持ちを使ったが,購入してからもう20年になるので,芯線の表面が酸化しており,あまり良い状態ではなかったが,改めて買うのも大変なので,なんとかした。必殺支那のおばちゃん流はんだ付け。
完成した外観が下の写真。3本がダミー真空管。

置き場所に移動。真下にあるのはデノンのデジタルアンプ(レシーバ),その上の黒い小さいのはデノンのDAC,右側は最近めっきり使ってないデンオンのアナログプレーヤーDP3000。

暗い中で通電した様子。周りの大きな真空管のヒーターは殆ど見えない。一方の定電圧放電管は,希ガスが入っているのでよく光るが,ヒーターではないので,殆ど熱は発生しない。
最近では,青く光るガスを真空管に入れて発光も楽しめるようにしたものも販売されている。これはその類ではなく元々の仕様。なんでも放射性物質が入っているようだが,ガラスチューブ外には飛び出ないα線のみらしい。

久々に350Vの電撃を食らった。直撃じゃなかったので火傷や水ぶくれにはならなかったが,両肩が痺れた。今回,定電圧回路を外した関係で,B電圧が変わった。トランスのタップは280Vと320Vしかなく,1次側は100Vしかないので微調整が出来ない。320Vのタップでは2A3のプレート電圧が340V程度まで上がってしまうので,280Vタップを使ったが,305V程度とちょっと低め。まぁ球の寿命の為にはいいが,若干のパワーダウンはあるのだろう。ちょっと気になるのは励振段の方が20Vほど下がってしまった点だ。電圧降下用の抵抗を減らせばいいのだが,パーツの入手が面倒なので放置する。学生時代ならすぐにアキバに買いに走るところだが。
今はもう計測器類はテスターしかないので不明だが,歪率が悪化しているかも知れない。とりあえず,聴感上は問題ないようだ。ただ,電圧が下がったことで大き過ぎた利得も若干下がったようで,アッテネータと相まって使いやすくなった。