TANNOY SRM15 (8)
- 2021/04/08
- 15:33
スピーカーという音響機器は,百年以上基本的な部分は変化がない機器である。発展著しいオーディオ界にあっても,オーディオ用としても半世紀以上進化がない機器である。構造も部品材料も,殆ど変化がない。一部で試みられたリボンツイターや静電スピーカーは,今はどうなっていることか。ファンは今でも居るだろうが,市場に再登場することはないようだ。
ノスタルジーではなく,その点に於いて,メーカーを問わず,70~80年代のスピーカーが音楽再生機器として最も高い品質を持っていたのではないかと感じる。その設計への情熱でも,物理特性に置いても,出て来る音にしても,当時を越えるスピーカーは現れてないように思う。時代背景としても,この頃は経済的にも豊かになりつつあり,趣味というものを持てるようになって来た頃であったろう。技術産業陣も経済の高度成長期にあって勢いがあった。多様性を楽しめる余裕も出てきた。そんな中で生まれでた機器こそ,ここで取り上げているものだ。
私自身は,当時のような「こだわり」というものは今はない。屁理屈をこねて持論を展開するつもりもなく,単に自分の好みの音であればいいと思っている。そして,その好みの幅も今は広がった。恐らくそれは,「音を聞く」ことから「音楽を聴く」ようになったからかも知れない。

ノスタルジーではなく,その点に於いて,メーカーを問わず,70~80年代のスピーカーが音楽再生機器として最も高い品質を持っていたのではないかと感じる。その設計への情熱でも,物理特性に置いても,出て来る音にしても,当時を越えるスピーカーは現れてないように思う。時代背景としても,この頃は経済的にも豊かになりつつあり,趣味というものを持てるようになって来た頃であったろう。技術産業陣も経済の高度成長期にあって勢いがあった。多様性を楽しめる余裕も出てきた。そんな中で生まれでた機器こそ,ここで取り上げているものだ。
私自身は,当時のような「こだわり」というものは今はない。屁理屈をこねて持論を展開するつもりもなく,単に自分の好みの音であればいいと思っている。そして,その好みの幅も今は広がった。恐らくそれは,「音を聞く」ことから「音楽を聴く」ようになったからかも知れない。
